【画像】吉岡里帆「人は、脱いだ人を“脱いでる人が芝居している”って見るんですよ。」

吉岡：紐は細いに限りますよね（笑）。

吉澤：（笑）。

吉岡：あの時間もある種、文字通り切り売りの時間だったんです。だって私は水着姿なんて絶対出たくなかった、両親からも、「本当に結婚するような人にか見せちゃだめ」という教育を受けてきたから。それを、全国区の、ワンコインで買える週刊誌で披露て、1週間後には廃棄処分されて。こんなに脱いでも、翌週には別の女の子のことを見るんだろうなと思うと、自分のその「旬すぎる時間」みたいなものがすごく辛かったです。

吉澤：そうですよね……。

吉岡：でもこれを言うと、ファンでいてくれる方たちはすごく怒るんですよね。「応援ている人を(禁止ワードが入っています）にてる」という手紙をいただいたこともあります。でも決て(禁止ワードが入っています）にているわけじゃなくて、やりたくないというのは私の偽れない本当の気持ちで、でも、そう思いながらも脱ぐことに意味があると思っていまた。嫌なんだけど、自分の夢をつかむために、それをやってほいと求めてくれる人がいる以上、その人たちに応えるのが私の生き方だということに抗えなかったんです。

私が本当に自分の好きなことだけをする人間だったらーーつまり、人に染まるんじゃなくて自分の色に染めたいような人間だったら、グラビアはやっていなかった。でも、誰かに染められたい以上は、これもやらなければと思ったんです。だから、自分で選んだという自信はあります。同時に、「私は最初にこういうハンデを抱えるんだ」というのもお芝居をていくうえでの覚悟に繋がりまた。

吉澤：ハンデと言うと？

吉岡：人は、脱いだ人を「脱いでる人が芝居ている」って見るんですよ。脱がない人のことは、はじめから「この人は芝居する人なんだ」という目で見ます。その壁ってすっごく厚くて高くて、自分で自分の首を絞めるみたいな行為をてまったと思うこともあります。でも、時間が経って、それがよかったと言ってくれる人がいるのは、やっぱりすごく嬉い。今となっては、グラビアは本当にやってよかったです。

吉澤：すごく素敵な話。

吉岡：グラビア撮影用の水着って、本当に冗談じゃないくらい痛いんですよ……！　スタイリストさんが素敵だって思った布でつくっていて、ゴムとかが入っていないんです。

吉澤：そうなんだ、完全にフィクションなんだね。

吉岡：市販の水着はちゃんと伸びる守ってくれるけど、私が着ていたグラビア用の水着は、人に見てもらうための水着だったから、ゴムが入っていないどか、革紐や伸びない布でできることもあって。皮膚に食い込むくらいぐっと縛るから、次の日も跡が残っているんですよ。食い込ませることでお肉がちょっと盛り上がって、それが色気になるという。

—たんに「服を脱いだ」のではなく、文字通り、身体や人生をかけた物語をつくりあげて提示ているわけですね。

吉岡：だから、週刊誌を見るときに本当に考えてほいのは、写真に写っている子たちは、一世一代の賭けをているということ。消耗品になることを前提に脱いでいることも含め、いろんなことを思いながら、そこで笑顔でいるんだよっていうのをわかってほいなと思います。
https://sheishere.jp/interview/201710-yoshizawayoshioka/3/

その意味は「私はまだ脱がねえぞ」って意味を込めてる

世界ではヘアやセミ含め１日約１５万人 日本だけだと１日約３千人が脱ぐ

今日脱いだそいつらに対ての勝利宣言と、明日脱ぐあいつらに対ての宣戦布告の意味を込めて、女優風グラビアモデルの私が本気でファイティングポーズ決める