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【海外の反応】カルロス・ゴーン逃亡、レバノンのメディアはどう伝えた?
クーリエ・ジャポン1/11(土) 19:17配信
12月29日に日本を無断出国し、レバノンへと逃亡したカルロス・ゴーン被告。1月8日の記者会見ではおよそ2時間半にわたり、自身の主張を展開した。
一連の出来事について、レバノンのメディアの報道をまとめた。
腐敗した国へようこそ
レバノンの情報サイト「ダラジ」は12月31日、ゴーン被告と彼を快く受け入れたレバノン政府を批判する記事を掲載した。
記事は冒頭で「腐敗した人々、レバノンの宗教制度から利益を得ている人々、”レジスタンス”の名の下に国を人質にとっている人々(注:ヒズボラのことをほのめかしている)、国の有力者たち、こうした人々は皆、カルロス・ゴーンをもろ手をあげて歓迎した」と述べた。
そして、ゴーン氏を「世界でもっともショッキングな不正行為の犯人として起訴されている男」と形容し、その男が「国民の貯金を恥知らずにも強奪する国」(注:レバノンの銀行によるドル建てでの送金や引き出し凍結の問題を示唆)にやって来たと続けた。
逃亡先にフランスを選ばず、レバノンを選んだゴーン氏については、皮肉を込めて次のように書いている。
「いずれにせよ、ゴーンはフランスよりもレバノンに逃げることを選んだのだ。フランスは彼が育ち、国籍も持ち、大企業のひとつを経営してきた国であるのにもかかわらず。なぜなら、フランスの司法は彼のような”成功したビジネスマン”に対してもっと厳しかっただろうから」
「われわれレバノン人にとって、なんと名誉なことだろう! めざましい成功をおさめていたここ数年、彼はわれわれにまったく無関心だったのに、とつぜん、母国レバノンに勝る国はないと思い出したのだ」
また、同紙は、経済危機の中、エリート層として批判を集めるレバノンの金融界とゴーン氏の近さを示す、あるうわさを紹介する。
「レバノン国民の預金を独占する銀行家たちはみな、飛行機から降りるゴーンを出迎えるために空港にいたかもしれない。なぜならその時ちょうど、レバノン中央銀行総裁リアド・サラメが新年をパリで迎えるために飛び立つところだったのだから。うわさによれば、ゴーンとサラメは空港のVIPルームで一緒になり、握手をかわしたという」
一方、同紙によれば、同じころ、レバノン経済界に批判的な映画監督ラビ・エル=アミンが逮捕されている。彼は、レバノンの金融システムを批判するコメントを添えて、サファリで●した野生動物の横でポーズを決める銀行家の写真を投稿したため、銀行業務の秘密に関する習慣的規則を破った罪で起訴された。
このように同紙は、経済エリートに対する批判者を許さない一方で、会社の資金の流用疑惑があるゴーン氏を快く受け入れる政府を批判している。
(続く